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近澤 佳隆; 土山 佳彦*; 此村 守; 堀 徹*; 内田 正治*
Proceedings of 2005 International Congress on Advances in Nuclear Power Plants (ICAPP '05) (CD-ROM), 0 Pages, 2005/05
高速増殖炉サイクル実用化戦略調査研究フェーズIIでは、電源以外の多目的利用を幅広く想定した多目的利用炉検討の一環として水素製造プラントの検討を行っている。ここでは平成15年度の検討成果をとりまとめた。ハイブリッド熱化学法を用いた水素製造プラントに関しては、他の熱化学法と比較して低温であるため、系統構成の工夫により鋼鉄系の材料で機器を設計可能であることが明らかとなった。電気分解効率として開発目標値を想定すれば所内負荷等を考慮してもHHV基準で水素製造効率42%以上が達成可能なことがわかった。今後、この目標値を実現するためのSO電気分解器およびSO溶液電気分解器の電気分解効率向上が重要になると考えられる。
臼井 伸一; 近澤 佳隆; 此村 守; 田中 俊彦; 堀 徹*; 大久保 俊之*
Proceedings of 2005 International Congress on Advances in Nuclear Power Plants (ICAPP '05) (CD-ROM), 0 Pages, 2005/05
実用化戦略調査研究フェーズIIの小型炉設計研究では、電源以外の多目的利用を幅広く想定して、経済性、安全性などの要求条件を満たすナトリウム冷却小型炉の検討を進めており、平成15年度の成果として経済性の向上を目指した出力165MWeで,原子炉出口温度550、燃料交換期間20年を同時に達成したナトリウム冷却小型炉プラントの概念を構築した。炉心はZr含有率3領域単一Pu富化度炉心を採用し、万一のATWS発生時にもSASS挿入に期待しないで高温整定する見通しを明らかにした。冷却系は、一体型の環状IHX及びEMPを原子炉容器内に収納した強制循環冷却式のタンク型炉で2次冷却系は1ループとし、崩壊熱除去系は自然冷却方式を採用することでシステムの簡素化を図った。経済性は、NOAKで建設単価の基準値(35万円/kWe)を満足することを確認した。
石川 浩康; 宮原 信哉; 吉澤 善男*
Proceedings of 2005 International Congress on Advances in Nuclear Power Plants (ICAPP '05) (CD-ROM), P. 5688, 2005/05
1次冷却材にナトリウム(Na)、2次冷却材に超臨界炭酸ガス(CO2)を用いたガスタービン発電高速炉を検討している。この場合、従来のNa冷却型高速炉におけるNa -水反応は排除できるものの、1次系-2次系間の熱交換器伝熱管破損時のNa-CO2反応による影響を把握する必要がある。Na-CO2反応に関しては、一般にほとんど調査されていないことから、反応挙動に関する実験研究を開始した。Na温度を主なパラメータとした実験を11回実施した。これらの実験結果からCO2と液体Naとの反応が生じることが判明した。ただし、Naの初期温度が600より低い場合には、少量の発煙が発生し、プール表面が反応するだけに止まり、Na温度の上昇は見られなかった。Naの初期温度が615より高い場合には連続的に反応が生じ、橙色火炎とエアロゾルが発生した。火炎付近の熱電対の最高温度は、約850であった。